MongoDB as a Service:MongoDB Atlasが全てのAWSリージョンで利用可能になっています
こんにちは、菊池です。
少し前になりますが、MongoDBのDatabase as a Service、MongoDB AtlasがAWSの全リージョンで利用可能になっていました。(ただし、AWS GovCloudおよび北京を除く)
MongoDB Atlasの提供リージョン
MongoDB Atlasの提供リージョンは以下の通り、AWS GovCloudおよび北京を除いた、現在(2017年6月時点)で利用可能な全てのリージョンで提供されています。
リージョン | MongoDB Atlas | Recommended ※1 | Availability Zone(AZ)数 |
N. Virginia (us-east-1) | ○ | ○ | 5 |
Ohio (us-east-2) | ○ | ○ | 3 |
N. California (us-west-1) | ○ | 3 ※2 | |
Oregon (us-west-2) | ○ | ○ | 3 |
Montreal (ca-central-1) | ○ | 2 | |
Ireland (eu-west-1) | ○ | ○ | 3 |
London (eu-west-2) | ○ | 2 | |
Frankfurt (eu-central-1) | ○ | 3 ※3 | |
Tokyo (ap-northeast-1) | ○ | 3 ※2 | |
Seoul (ap-northeast-2) | ○ | 2 | |
Singapore (ap-southeast-1) | ○ | 2 | |
Mumbai (ap-south-1) | ○ | 2 | |
Sydney (ap-southeast-2) | ○ | ○ | 3 |
Sao Paulo (sa-east-1) | ○ | 3 ※2 |
Recommended(※1)は、MongoDB Atlasの利用が推奨されているリージョンです。MongoDBはレプリケーションの仕様上、スプリットブレイン対策のために3ノード以上の奇数台数での構成が望ましいです。推奨リージョンでは、3台のレプリカノードを全て異なるリージョンに配置することで、AZレベルの障害でもサービスが継続可能な構成となります。
N. California (us-west-1)、Tokyo (ap-northeast-1)、Sao Paulo (sa-east-1)の3つのリージョン(※2)では、3つのAZを利用可能なユーザが限られるため対象外となっています。また、今月になって3つ目のAZをオープンしたばかりのFrankfurt (eu-central-1)(※3)も対象外のようです。
推奨リージョン以外では、3台のレプリカセットのうち、2台が1つのAZ内に配置されます。AZ全体におよぶ大規模な障害時には、サービス停止が発生する可能性があることに注意しましょう。
レプリカセットとAZ配置について、詳しくは以下の記事を参照ください。
リージョンの指定
起動するリージョンの指定方法は簡単です。クラスターの作成時に希望のリージョンを指定するだけです。
なお、各AWSリージョンの利用料が反映されるためか、MongoDB Atlasの利用料もリージョンごとに異なりますので注意しましょう。
VPCピアリングも可能
VPCピアリングも全てのリージョンで可能になっています。MongoDB Atlasクラスターを起動したリージョンのVPCとピアリングすることで、インターネットを経由せずに接続可能になります。
また、VPCピアリングを行うことで、SecurityGroupをソースにした接続許可も設定可能になります。
まとめ
AWSの全リージョンに対応したことで、使いどころが大きく広がりました。AWSのリージョンは今後も追加がアナウンスされていますので、ぜひ追従していって欲しいと思います。
また、今回は触れませんでしたが、これまでのAWSに加えてGCP/Azureへのデプロイも可能になっています。こちらは現時点では残念ながら、一部のリージョンに限定されていますが、選択肢が増えていくのは嬉しいですね。